2014年08月10日

意思伝達装置に関する個人的な問題提起

意思伝達装置に関する個人的な問題提起

以前の記事で、
意思伝達装置」ついて書きました。

今日は個人的な、
意思伝達装置について
思っていることをひとつ。



まず、意思伝達装置のおさらいを。

意思伝達装置とは
パソコンなどのIT機器の中でも

・重度の身体障害者の操作に対応
 (1スイッチ操作など)

・補装具として、
 公的な補助により購入できる


を特徴とした支援機器です。




意思伝達装置を公的な補助の下
購入するには、
いずれかの要件を満たすことが
必要です。

・特定の疾患であること
 ALS(筋萎縮性側索硬化症)など

または、障害者手帳の1級ないし2級
・両上下肢機能の全廃(1級)
・音声言語機能喪失(3級)
※上下肢と音声言語両方満たす。



つまりイメージとしては、
腕や足でスイッチをなんとか押せる
くらいの活動しかできず、かつ
しゃべることができない方

といった障害状況です。




ここでひとつ考えることがあります。


「しゃべれる人は、寝たきりでも
意思伝達装置の申請が通らないのか?」



答えは、一般的にはYes。
しゃべれる人には意思伝達装置の
補助はおりません



この点になんだか複雑な心境です。


もちろん、公的補助ということは
税金を使います。
どこかで線引きをする必要は
あるでしょう。それは
わかります。


しかし、


しゃべることができれば
寝たきりでも充実した生活を
送ることができるのでしょうか?


意思伝達装置を使って、
自分の好きなときに好きな言葉を
表出し、身の回りの人や
遠くの人に気持ちを伝える一方で、


寝たきりのしゃべることができる人は
自分の近くに誰かが来たときに
自分の気持ちを話すだけ。


この状況を比較したとき、
なんだか違和感を感じます。




障害者に対する補助の中で
意思伝達装置という項目が
できた当初、パソコンやメールは
今より一般的ではありませんでした。

当時はメールというものが
人々の生活にあまり浸透していませんでした。

そんな時代だったので、
意思伝達装置も当時は
「しゃべれないかわりに文字を
打ち出して声のかわりにする」
といった意味合いが強い
状況でした。

その名残が今も続いています。

つまり意思伝達装置は
目の前の人とコミュニケーションを
とるための道具としてスタートしました。



しかし、時代は確実に変化しています。


今は、道具を使って遠方の人と
コミュニケーションをとることが
当たり前の時代です。

それも手紙のようなゆっくりした
速度ではありません。

電話やメール、チャット。

瞬間的に距離も国も関係なく
コミュニケーションをとる時代です。

そして、遠方の人と
メールなどにより
コミュニケーションをとることは、
外を出歩くことが難しい
寝たきりの方々にとって
より重要な意味を持ちます。

だからこそ、
意思伝達装置が必要になります。



ITの発達と法律が追いついていない
現状は昨今よく言われることですが、
少しずつでも世の中が
柔軟に変化していってくれればと
思います。





posted by switch at 20:52| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。